SDRトランシーバ(1W)
 Peaberry SDR V2, SoftRock RXTX Ensemble

2015/06/05
JE3PRM (WE3PRM)
Shingo Takimoto

[SDRトランシーバ(1W)]


SDRトランシーバとして、米国 Peaberry SDR V2米国 SoftRock RXTX Ensembl(上図)を使用しています。 共に1W出力です。 この2つの機種の大きな違いは、I、Qのアナログ信号のA/D変換を内部に持っているかいないかだけで、回路上はほとんど同じです。 A/Dを内部に持つのが、Peaberry SDR V2でPCにはUSBだけで繋がります。 一方SoftRock RXTX EnsemblではI、Q出力がアナログ信号のため、ステレオのライン入出力がPC側で必要です。 両方ともキットと完成品がありますが、私はPeaberryを完成品とし、SoftRockをキットとしました。 送信の調整は微妙な設定もあり、自分の発射する電波のスペクトラムを見れる事が必須で、スペアナもしくは別のSDRやスペアナ表示を持つ受信機が必要です。 受信だけなら、S/Wのインストールさえ出来、操作が分かれば問題はほとんどありません。 参考に Peaberry SDR V2のブロック図をここに示します。 これは免許申請に使った図です。

[SDR用S/W]



SDR用のS/Wとしてはいくつかありますが、PCとのやり取りのUSBインターフェイスと局部発振器の種類により対応できるS/Wが決まります。 私はPowerSDR(上図)を使用していますが、、Peaberry SDR V2もSoftRock RXTX Ensemblもメーカ側からはこのS/Wに関する説明がなく、多少手探りでした。 従ってまずはメーカの説明書に従い、推奨のS/WでSDRの動作を確認しました。 その上でPowerSDRをメインに使う理由は下記の通りです。

  1. 全パラメータが数値であり、設定ファイルのインポート/エックスポートが可能。 リニアアンプへのドライブ設定などには必須。
  2. 上記設定は全てCOMポートでコントロール可能で、外部からのコントロールができる
  3. Windowsのサウンドドライバーを選択可能なので、処理遅れの少ないドライバーが利用できる。
  4. 音声のイコライザが10ステップで設定可能。
  5. RitがRX,TXとも有。
  6. 送信時の局部発振が自動的に一般のSSBの搬送周波数と同じとなるので、局部発振の漏れが出ても占有帯域内となり合法。(これは重要)
PowerSDRの導入ではhttp://www.wb5rvz.org/common/PowerSDR_244_Installationのサイトを参考にS/Wのインストールをしました。 設定で一番分かりにくいのは、オーディオ関連の設定ですが、下図がPeaberryの場合の私の設定です。 

前述しましたようにPowerSDRはCOMポートを使って外部からのコントロールができます。 そこで別ページSDR とKenwood TS-480 との連動で説明したコントロールの中で統合し便利に使っています。 特にPowerSDRの送信ボタンが小さく押しにくいので、大きなボタンを用意しました。

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